ここ1年くらいの間、日本に帰ってきてから仕事を始めたあたりで「ホステル日記」の制作スピードがすごく遅くなった。
最初は文章を書いて投稿しているだけだったんだけど、そこから自分の中の欲望が膨らんで
「販売する?」 「どうやってみんなに宣伝していこうか?」 「noteの他にxとかpodcastもやる?」 「公式サイトも作るか!」
というように"書く"という行為以外の観点をホステル日記に盛り込んで行った時にやるべき事がたくさんできてしまって、スケジュールなんかも組んでしまって、机に向かうハードルが上がった。億劫になった。
日常を送っていても常に頭の片隅に 「いつホステル日記を書き終わるんだろう」 「早くやらなきゃ」 というモヤモヤがあってそれがずっと消えなかった。辛かったし、これをどうやってポジティブに思考とか構造を変えていって書ける文字数を増やしていけるのかどうかも分からなかった。
そんな時期に、購読していたメルマガ「高城未来研究所「Future Report」」で高城剛さんがこんなことを言っていた。
https://future-report.takashiro.com/backnumbers/vol788
「ホステル日記」は本やサイトにしようと思って書いていたわけではなく、シドニーやチェンマイで生活している時に時間が空いたら経験したことを文章にしてPCのどこかのフォルダにテキストファイルとして残していただけだった。
それも、思考を外に出してファイルとして現実世界に吐き出すことで頭がスッキリするからやっていたし、単に書くことも面白かったからやっていた。どこにも公開していなかった。自分の心の中で満足していた。
次第にファイルが溜まってきたときにふと 「これを本としてまとめたら面白いのではないか?」 「文章を読めるサイトも作ったら面白いのではないか?」 と思い至ってホステル日記を制作するというプロジェクトが始まって、noteに投稿し始めたり、公式サイトであるreadhostel.comというサイトを作ったりした。
もともとは勝手に表現したいから書いていた。
高城さんのメルマガのおかげで 「書くことが好きでこれをやり始めたんだ」 と気づくことができたし、「公開する、本にする」という要素が加わったことで本来の動機とはズレた要素が入ってきたから自然と机から離れていったんだということも分かった。
実際今このエッセイを書いていると、やっぱり書くことは自分にとってとても楽しくて充実している時間だと再認識できる。
とはいっても「ホステル日記を完成させて世に出す」という目標は自分で決めたことだからやり切りたいという気持ちは変わらない。 自分で決めたことは形にしたい。
だから今後も文章以外に 「ここをこうやって調節したほうがいい」 「サイトの見栄えはこうやったほうがいい」 とか、"書く"という感覚的なもの、楽しいものだけではなくて、ある程度頭で計算して苦労して行う部分も変わらず必要になってくると思う。
でも、「もともとは勝手に表現したいから書いていた」んだよね という感覚を忘れないでこれからも少しづつ自分に合ったやり方、考え方を見つけて進んでいくことにする。
