シドニーでフードデリバリーをして生活費を稼いでいた時期があった。
カナダ、ニュージーランドと渡ってここへきたけど、ここは仕事を探すのが一番難しかった。インターネットから応募しても返信はほぼ無い。レストランに直接行ってもなんだか反応がイマイチ。
ニュージーランドのオークランドで暮らしていた時は、レストランへ履歴書を持って行ったら一発で「明日来てよ!」っていう場面が2回もあった。
インターネットからの応募も返信が早く、こっちがどこにするか選べるような状況だった。
それに比べてここオーストラリアは、なんだか地元の人たちの根強いコミュニティーができていて、誰かの知り合い、コネとかではないと仕事を取れるような感じではなかった。
ホステルに住んでいる女の子は可愛いからレストランのウェイターとかバリスタとかに応募したらすぐ受かるのかもしれない。(偏見だったらごめん。でも僕は実際にホステルで暮らしてきてそれを目の当たりにしてきた。)
男はホステルで情報交換をしあって、「俺のコンストラクションの仕事に空きが出たよ。ボスに一人連れてこいって言われたからお前来る?」
とか
「今お前がやっている仕事、空きはない?俺も働きたいんだけど」
って色々とホステルのコミュニティー内でコネを探す必要があった。。
シドニーに来た最初の2ヶ月間、"仕事探し"という言い訳を使って、フラフラと自分がやりたいことをただやっていた。
「仕事を探さなきゃなー」
「貯金が日に日に減って行くのが嫌だなー」
そんなことを思いながらも、夜中の3時まで起きている人と話して、お昼に起きて自分のやりたいことを、好きなようにやって行く生活がとても楽しかった。
シドニーに来たのが11月で夏場だったこともあって、ニュージーランドとは違って、毎日、どの時間帯でも晴れ続けているオーストラリアの街が好きだったから、この期間にたくさん行ったことのない場所を探検していたりもしていた。。あー。楽しかったな。。ああいう時期ってなかなか体験できないから、アレはアレで良かったんだろうな。。
にしても貯金が増えるわけではなかったので、ギリギリになってから仕事を探し始めた。
見つからない。見つからないというか、責任を放棄して自分おやりたいことをやっていたいという思いが強かったし、初めてのオーストラリアで、新しいホステルのメンバーとの会話が面白くて毎日がワクワクしていたから、それをバイトの時間で塗ってしまうなんて勿体無いと思っていた、
そんな時、ふと「そもそも仕事を探さなくていいんじゃないの?」
「フードデリバリーなら申し込めばすぐに働けるし、働ける時間帯も選べる」
実際 、僕らのホステルで生活している人は80%がフードデリバリーの人間だった。(今考えると多いな。。)
普通にやっていれば1ヶ月4000ドル行くので、まあ大丈夫かと思い、僕もフードデリバリーとして働くことに決めた。
途中、知り合いからの紹介でコンストラクションの仕事をやったり、レストランで働いたり、そのための資格を取ったりと面白かったんだけど、やっぱり違法でめちゃくちゃ早い電動自転車でシドニーの街を駆け巡りながらお金を稼げるフードデリバリーに戻って行った。
え、違法の自転車?4000ドル稼げるの?
びっくりしたかもしれない。
これはこの章の第一回目ということにしておいて、2回目から僕らホステルのメンバーで一緒に情報交換をしあったり、一緒の時間帯に働きに行ったり、近くで見かけたらサイレンを鳴らしてお互いに挨拶しあったり、みんな一緒の場所で注文を待機していたり、、
ホステルでの交流も面白かったけど、デリバリーを待機している集団のコミュニティーが街の至る所にあって、そこでもまたホステルに劣らず、違う国から来たワーホリの人々と交流をして物語ができたから、それについてたっぷりと語っていこうと思う。
僕はフードデリバリーはどちらかというと配達ではなくて、配達をするためにどこにいたらいいのかを考えたり、そこに溜まっているコミュに鐵ぃーの人と交流をしていた理、配達の途中で味わうシドニーの景色、などなどがメインで、そのコミュニティーとか機会を維持するために配達っぽいことをしていたという認識でいる。
まあ、次の章でそれについてたくさん書いて行くことにしよう。