毎日晴れのシドニー。今日も日差しに照らされながらオペラハウス付近のベンチに座って観光客を眺めていた。
韓国人の女性がそばを通ったからナンパをしたというか、体が先に動いてしまった。
自分でも驚いて、後先にも引けないから男らしく彼女のインスタをもらった。
インスタを交換してデートというか、ご飯の約束をした。
そしたら相手が怖がっているのか、他の女性を誘った。
2対1はなんか嫌だったから俺はエラを召喚した。(エラの扱い方雑だな笑)
そしたら「結局一人で来る」と言い出して、俺とエラとその韓国人女性という感じで奇妙なデートが決定した。
エラもわざわざ予定を空けて、僕の方に援助しにきてくれたから、「来なくていいよ」とは言えなかった。
一瞬の快楽よりも、そばにいる人の信頼を崩さない方がよっぽど幸せだし。
3人でデートしに行くことが決まり、「誰かの男女関係を助ける系」って女の子からするとワクワクするのか、エラはそれ以来僕に目を合わせるとキラッキラの目で何かを訴えかけていた。
僕がエラに韓国人女性のインスタを見せたら、何やら分析し始めた。(さすが女子。。)
写真やストーリーの印象から、彼女のパーソナリティーを診断してくれた。
色々と診断結果?を聞いた後に、 相手のインスタとかを解析して行った。鋭い指摘自分には見えない世界を女子たちは生きていた。だったら自分が交換したインスタは相手にもエラと同じように分析されているのかも知れない思ってから怖くなった。
会う日になった。
結構緊張したけど、相手はもっと緊張していたと思う。だって、一回しか会ったことない僕と、一度も会ったことがないドイツ人が来るんだし。
場所はニュータウンにした。古着とかを色々と見れたら会話に困っても楽しいだろうなと思って。
ニュータウンは、ニュージーランドの港町っぽい建物、なんて言えば良いかな、2階建ての建物の並行な屋根から長い突っ張り棒が45度の角度で伸びて2階と繋がっている感じ(うまく説明できない笑)がズラーっと同じ形状だけど違う色で一本道にその建物が並んでいて、それが全く一緒だったから、親近感が湧いた。1年前の記憶が蘇った。
駅から彼女が見えて、手を振って笑顔で迎えに行った。(この最初の会う瞬間の笑顔って超大事だよね。)
エラを紹介して、そのまま古着屋さんがたくさんあるエリアへ向かった。
最初の段階で場を和ませるために、とにかくなんでも良いからたくさん話した。エラも加勢して話してくれた。
古着屋に入ると、服を見て良いのか、彼女とどんな会話をしたら良いのかごちゃごちゃになった。(いっぺんに複数のことをするのが難しい)
彼女もワーホリできているみたいで、これからファームに行くんだけど女性一人で田舎町に行くのは怖いと行って色々と相談してきてくれた。僕はワーホリがこのオーストラリアで3年目だったから、彼女からしたらかなり頼れる存在になったみたいだけど、僕自身はファームに行ったことなかったから、実践的なアドバイスはできなかったが、彼女は、彼女自身の不安を話しているだけで徐々にリラックスしてきたみたいだったので、まあ良かった。
途中で雨が降ったり、午後4時になってしまうとカフェが閉まるからお店を探すのに苦労したりしたけど、まあまあ良い感じの雰囲気で終わることができた。(と僕は思っている。)
その後彼女の家に招待してくれて、色々と話したんだけど、結局僕はエラと一緒にホステルがあるキングスクロスへ帰ることになった。
その後彼女とは連絡は取らなかったけど、ストーリーを見ると無事ファームに着いてうまくやっているみたいだったから、まあそれで良かったし、3人でデートという独特な経験もできたから最高じゃない??
なんだろう、エラが入ってくると「ホステル日記」のブランドというか、トーンが崩れる感じがするんだけどまあいいか。「振れ幅」って大事だし。たまにこういう少しキモい感じの章があった方が人間味が出るはず。