ニュージーランドのジムに通って半年が経つと、ホステルのみんなに「マッチョキャラ」として親しまれるようになった。
正直言って、短期間でここまで僕が大きくなれるとは思わなかった。。
体全身を鍛えるというよりも、とりあえず体を大きく見せたかったから、胸を重点的に毎日鍛えた。下半身はあまり鍛えていない。
バイトから帰ってきて、ホステルのみんなと少しおしゃべりをして、ジムへ。
この生活を毎日送っていた。
「毎日行けたのってすごいね!」
と思うかもしれないが、前回僕には色々とショッキングな出来事が起こったり、一緒に生活している人たちの体格が大きかったという環境が僕を毎日ジムへ足を運ばせていたから、僕の中では毎日行くことは当たり前だった。
大きくならないと、強くならないと男として安心してホステルで生きていけなかった。(環境ってほんと大事)
何かを学習したり、資格を取得したり、何かしら自分が成長できることがあるかもしれないが、筋トレは目に見える形で自分自身にも相手自身にも言葉を一言も発さずに一瞬で示すことができるので、だんだんと体に変化が出てきて相手の反応がグラデーションのように徐々に変わっていくのを見るのが快感だったというのも理由の一つだ。
もちろん「行きたくないな」って思う日はあるけど、こんな言葉に出会った。
"一生負け組として苦しみながら生活をするのか、強くなるために苦しむのか、苦しみはどちらも一緒だ"
確かになって思ったし、僕はこれでジムに毎日行くことを決めた。迷うことはなくなった。
さて、クラウディオとホアキン、そしてラヴィーニャとの関わり、「ホステル」という環境からジムに行き始めた。そして体が大きくなった。周りの人からマッチョキャラとして認知された。
じゃあヒョロヒョロからデカくなって景色がどう変わったのか、果たして今までの悩みを解消できたのか。僕なりの見解を書いていこうと思う。
(なんか、ヒョロヒョロからマッチョキャラにサラッと変身したような書き方をしたけど、実際はちゃんと辛かったし、自分自身でいうのは何だけど頑張ったと方だとは思う。)
正直言って、ビビらなくなった。本当に生きるのが楽になった。
安全な日本に比べて海外は男同士でヒヤヒヤする場面を何度か目にする。(カナダではナイフで刺された人を目の前で見た)
その度に、「何かトラブルがあったら最後は暴力がある」っていう動物界の事実を平和ボケしていた日本人の僕に思い出させてくれた。
「とりあえずデカければ問題ない」っていうのは本当に本当に本当にそうで、僕がマッチョになってからビックリするぐらい、本当に俺って同じ人間だった?今まで?って思うくらい相手の対応が変わる。
決してこれが過剰表現ではなく、本当に適当に対応されたりしなくなったから僕自身毎日良い気分で生活できるし、筋トレをやめるのはあり得ない。こんなコスパの良い生活改善はない。
相手がデカいと「こいつとやり合ったらどうなるか?」を常に考えて俺たち男は接しているわけだから、そりゃ態度が変わるんだけど、ここまで生きやすくなるとは思わなかった。。
僕が話しかけたら、相手はリスペクトを持ってというか、ちゃんと目を見て話を聞いてくれるようになった。(そう。。以前は目を見てくれなかった場面もあった。悲しいけど有名人ではない限りヒョロヒョロのアジア人男に人権無いのは事実。)
ちょっと興奮してここまでガーッと書いたけど、「本当にマッチョになって生きやすくなったんだな」っていうのがこれから海外へいこうとしている男性読者に伝われば本望です。
じゃあ、日本でジムに通っていたらここまで大きくなるか?と言われれば、、うーん。。やっぱりニュージーランドで切羽詰まった状況、周りがデカい奴だらけで、ジムもデカいやつで溢れているっていう環境で生きていたから短期間でドーンとここまで大胸筋を大きくできたわけで、、ここはちょっと難しい問題。
海外へ行きたい男性の方は、やっぱりそこへ行って生活してみて何か感じるものって(軽くあしらわれている感じ)あると思うから、まず行ってしまって、そこで受けたショックをダンベルを持ち上げるパワーへ変えるのが一番効率がいいと思う。
あ、あとこれ書こうか迷ったんだけど、鍛えてから街を歩くと男は女性の胸大好きだけど、反対もそう。だから街を歩いていて周囲の反応を観察して自分の成長具合を確かめていた時期もあった。
、、最後のこの一言で台無しになった感があるけど、まあいいか。
そしてこれまで3つの章 「動物として強ければ細かいことは気にならない?」 「ラヴィーニャ」 「ジムに行き始めた」
を書いてきて、これが最後の"アジア人男性が海外で生きる上で体を鍛えることの重要性"を伝える最後の章っていう構成のつもりで書いたんだけど、自分の経験談で上手くまとめられたと思う。
それくらい体の大きさって海外で生活する上でとっても大事だから4章にもわたって同じテーマで書いたし、これから海外へ行く男性には僕のような思いをして欲しくないからちゃんと伝えたかった。
